松山英樹は怒濤の7バーディー8位タイ 全米OP優勝圏内に
前日には天候が崩れるとの予報もあった2日目。雨が降るどころか青空に恵まれた。
06年開場のエリンヒルズGCは、スコットランドのリンクスを模して造られている。コース内にほとんど木がなく、風があらゆる方向から吹き付ける。強い風を前提に設計されているため、グリーンに大きな起伏もない。予選2日間のように風がなければ難易度は一気に下がる。
主催のUSGA(全米ゴルフ協会)にとってこのコンディションは大きな誤算となったが、好天と硬くないグリーンを味方につけて松山はバック9へ向かう。
11番は1.8メートルのバーディーチャンスがカップに蹴られ、ここで「流れ」が止まるかと思われたが、13番(パー3)のティーショットを8Iでピン右8メートルへ。この長いパットを沈めてトップに3打差6位タイに浮上。上がり18番パー5の第3打はピンまで141ヤード。ピン手前3メートルのバーディーチャンスにつけたが決められなかった。それでも65は、2日目のベストスコアタイ。トップに2打差の8位タイで決勝ラウンドへ向かう松山は、「パットは自分の中でビッグチェンジした。ショットは朝からうまくいかない中で、これで行けるかなと思って1、2番でバーディーが取れた。3番でミスしてダメかと思ったが、うまくパーセーブできて、次(4番)も取れて不安がありながらも流れよくプレーできた。1日でこれだけよくなるということは、1日で崩れるかもしれないということ。久々にいいスコアが出てうれしい。あと2日も同じイメージで打てるよう、これからもう少し練習する」と言った。
全米オープンのベストフィニッシュは13年の10位タイ。メジャー自己ベストは昨年の全米プロ4位。記録更新より、優勝も狙える位置につけた。