帝王ニクラスも苦言 全米OPコース様変わりに協会の苦悩

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 15日から始まる全米オープンゴルフの会場は、2006年にオープンしたエリンヒルズゴルフコース(ウィスコンシン州)というパブリックのゴルフ場だ。北米大陸中部に位置する。

 1895年にスタートした今大会は、バルタスロール(ニュージャージー州)、オークモント(ペンシルベニア州)、オリンピック(カリフォルニア州)、メリオン(ペンシルベニア州)といった歴史のある名門コースで開催されてきた。しかし、コースの総ヤーデージを延ばすことができず、近年のトッププロたちの飛距離に対応ができなくなりつつある。300ヤード以上も飛ばすプロが増えてくると、450ヤードのパー4でも2打目はショートアイアンかウエッジでグリーンを狙える。従来からの全米オープン設定であるフェアウエーを狭くして、ラフを深くすることが、必ずしも難易度を上げることにつながらず、選手の能力を最大限引き出せるコースとしては物足りなくなってきたのだ。

 その点エリンヒルズは、メジャー大会を開催するのに十分な難易度がある。2011年の全米アマチュア選手権は7760ヤード・パー72で開催されたが、7800ヤードを超える設定も可能だ。しかも、このコースは海岸沿いではないがリンクススタイルで、樹木がほとんどなく、風があらゆる方向から吹く。360度視界が広がる壮大なコースは、設定次第では、優勝スコアをオーバーパーにすることも可能なのだ。

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