ベストスコアで肉薄2位 松山が発揮したメンタルの強さ
「15番ボギーはティーショットにアイアンを手にして大事に行ったのが裏目に出てしまった。松山のアイアンはボールが高く上がるだけに、落ち際で風の影響を受けやすい。その15番以外はコースマネジメントが非常に良かった。4日間72ホールの回り方がうまくなった。どこかでつまずいても目標スコアへゲームプランに対して常にトライしている。メジャーでは攻めないで逃げていたら勝てないというのを痛いほど知っている。競った時にどうやったらいいプレーができるのか自分の中でよくわかっている」(前出の田原プロ)
■16番グリーン上で競技委員からスロープレーの警告に動揺なし
実際、15番ボギーからすぐに立て直した。16番パー3は9番アイアンでピン右3・5メートルにつけた。その時に競技委員から前の組と1ホール空いてスロープレーの警告を受けるが、バーディーパットをねじ込んで“雑音”を封じ込めた。
そして最終18番パー5で2オンに失敗すると、「あっ~」と失望のため息が漏れたが、右サイドのラフからのアプローチはピン1メートルにつけ、8つ目のバーディーを決めて、この時点で首位と2打差の通算12アンダーでホールアウト。通算16アンダーで初優勝のB・ケプカ(27)に突き放されたものの松山は全米オープン自己ベストの2位フィニッシュとなった。