ベストスコアで肉薄2位 松山が発揮したメンタルの強さ
松山は世界ランカー上位選手にふさわしいメンタル面の強さを発揮した。
3万人近いギャラリーが押し寄せるメジャー会場では至る所でプロのスーパーショットに歓声が沸き起こる。ただアドレスに入った後の大歓声はプロにとって迷惑だ。ショットやパットの集中力が途切れてしまい仕切り直すことになるからだ。
しかし、この日の松山はアドレスに入ると、周りからの歓声がまったく耳に入らないかのようにテークバック始動に入りピン筋に絡むショットを連発した。上がり18番パー5ではスタンドから多くのギャラリーに見られながらラフから1メートルに寄せるスーパーアプローチを見せてバーディーフィニッシュにつなげた。
日本人プロの2位は1980年大会に青木功がJ・ニクラスと死闘を演じて以来2人目。
■松山の話「今週はそんなに(精神的に)切れなかった。久々にいい感じで前向きにプレーできた。15番のボギーのあと、16、17、18番は全部取れると思っていた。13アンダーにすれば(優勝の)チャンスあるかなと思ったが、16までいくと……今週は最終日に風の中でいいプレーができた。(来月の全英は)次のアイリッシュ・オープンで風や寒さ対策をして臨みたい」