J・スピースがドタバタ優勝 終盤猛攻は“グリーンの怪物”
M・クーチャー(39)との一騎打ちはJ・スピ―ス(23)に軍配が上がったが、メジャー3勝目はドタバタだった。
前半はショットがブレて3打スコアを落とし、2人は通算8アンダーで並び折り返す。最大のトラブルは13番。第1打を右へ大きく曲げた直後に頭を抱えた。ボールは深いラフに入り、目の前には10メートル以上の高いマウンドがある。グリーンを狙えずアンプレアブルを宣言したものの、後方のドロップ地点には用具メーカーのバスが連なりクラブが振れない。救済を受け、練習場にドロップした。ここまで20分以上も要したが、スピースは冷静だった。ピンまでは約260ヤード。3番アイアンで右のガードバンカー手前でまで運び、アプローチを2メートルに寄せてボギーで収めた。
このボギーで初日から守ってきた首位の座をクーチャーに明け渡すと“スイッチ”が入った。14番で1・3メートルのバーディーパットを沈めて首位に並び、15番はピンまで257ヤードの第2打を手前8メートルに乗せてイーグルを奪い再び単独首位。16番7メートル、17番も2メートルのパットを決めて14番からの4ホールで5アンダーの猛反撃で逃げ切った。