大会新連発 広陵・中村奨成はプロでも清原を超えられるか

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「中村はスイングの軌道に問題があるように見えた。あのスイングだと木のバットになったときに苦労する気がします」とは、甲子園のネット裏にいた在京球団のあるベテランスカウトだ。

「プロが使う木製バットは、ヘッドを走らせるようなスイングをしなければ打球が遠くへ飛んでいかない。ヘッドを利かせる、つまりヘッドスピードを上げるには、遠心力を使わなければならないのです。そのためには腕をうまくたたんで、体に巻き付けるようなコンパクトなスイングが必要になる。清原も松井も高校時代から、そういったコンパクトなスイングを身に付けていた。高校時代の大谷もそうです。けれども中村のスイングはそうではない。バットでボールをガツンとたたいているイメージ。松井や清原の高校時代と比べると、スイング自体も大きい。金属バットだから遠くに飛ばせる気がするのです」

■「ボールの見極めに甘さ」

 U18日本代表のメンバーに選ばれている中村はこの後、26日に千葉で合宿が行われているチームに合流する。「U18W杯に合わせて合宿でも木製バットを使うから改めてスイングの軌道や飛距離をチェックするつもり」とは前出のスカウトだ。

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