“清原超え”広陵・中村に追い越され…早実清宮の評価急落
「走者が出ると、ピンチではなく、むしろ肩の強さを我々にアピールするチャンスだととらえている。走者のリードが少しでも大きいと、ここぞとばかりに本塁から牽制を入れてますからね。別府大付属高時代の城島健司(元ソフトバンク)や立命館大時代の古田敦也(元ヤクルト)がそうだった」
こう言うのは在京球団のさる編成担当者。夏の甲子園で走攻守そろった捕手として注目を集める広陵(広島)の中村奨成(181センチ、78キロ、右投右打)に関してだ。
「とにかく自分の肩の強さをアピールしたいという積極性はプロ向き。ウオーミングアップやイニングの合間のしぐさを見ていても、自分がチームを引っ張るという姿勢を感じる。オレがオレがと前に出過ぎる性格は捕手としてときにマイナスに作用するが、そのあたりについては広陵の中井監督から『とにかく謙虚な姿勢を忘れるな』と厳しく言われているといいますからね。母子家庭で育ったという環境面も気持ちの強さにつながっている。プロの荒波にもまれてもへこたれない、というより彼のプレーやたたずまいを見ていると自分はプロで食っていくしかないというハングリー精神を感じますね」