巨人も中村に方向転換? 清宮“早大進学で決まり”は本当か
ドン! センターまで121メートルのバックスクリーン付近に打球が飛び込むと、見守った2人のプロのスカウトは、呆れたような笑顔を見せた。
U18W杯(9月1~11日=カナダ)に出場する高校日本代表が22日、千葉県内で合宿を開始。107本塁打で高校通算記録に並んでいる早実の清宮幸太郎(3年)は、大会で使用する木製バットを使った打撃練習で9本のサク越えを放ち、「詰まったのもあったけど、打球もよく飛んだし、体がなまってる感じは全くない」と汗を拭った。
それにしても寂しい限りである。清宮は先月30日の西東京大会決勝で東海大菅生に敗れて以来となる久々の公の場。にもかかわらず、押し寄せたマスコミとは対照的に、顔を見せたプロのスカウトは、阪神とオリックスの2球団のみだったのだ。
理由はこの日の甲子園準決勝でも2発を放った、広陵・中村奨成(3年)の出現ばかりではない。1985年に清原(PL学園)がマークした甲子園の大会個人最多本塁打記録を更新する1大会6本でスタンドのド肝を抜いた中村とは対照的に、パ・リーグのあるスカウトが清宮に関してこう言うのだ。