ベルギーに惜敗で欧州遠征2連敗 “指揮官”ハリルに疑問符
「たとえばブラジルの選手は、1対1の局面で常にドリブルで勝負を仕掛け、後手に回った日本は攻守に精彩を欠いてしまった。丁寧にパスをつなぐやり方に終始したベルギーは、激しいフィジカルコンタクトもなく、1対1でも勝負を挑んでこなかった。日本には“戦いやすい”相手でした。しかし、MFシャドリのドリブル突破を阻止することができず、エースFWのルカクをフリーにしてヘディングシュートを決められた場面は、日本代表の“守りの緩さ”が出てしまった」
後半27分。MFシャドリが、左サイドからドリブルで中央に切れ込んでいく。
FW久保裕也(23=ヘント)、MF森岡亮太(26=ベフェレン)のベルギー組が足を止めて突破を許し、正対したCB吉田麻也(29=サウサンプトン)は簡単なフェイントに引っ掛かって抜かれ、ファーサイドに送られたクロスをFWルカクが頭で叩き込んだ。
■守備の約束事がない
「世界トップレベルと戦うのにハリルホジッチ監督は、試合前の合宿などで明確な守備戦術を提示せず、選手たちは“その場、その場での判断に基づいた”プレーを強いられ、それが苦戦につながった。ブラジル戦後にMF長谷部が『前からプレスをかけに行くのか、引いて守ってブロックをつくるのか、統一されていなかった』とボヤいていたが、列強と戦うのに守備に関する約束事がなければ、日本が失点ゼロに抑えることはムリ。ハリルホジッチ監督の“指揮官としての能力”に疑問符をつける選手も少なくない」(サッカー関係者)