六川亨の目 コロンビア戦で勝ち点1ゲットするための戦術
しかしながら日本にとっては、不吉なジンクスが待ち構えている。
日本は「南米+欧州+α」と戦った1998年、2006年、14年大会すべてグループリーグ敗退に終わった。ロシアW杯のコロンビア、セネガル、ポーランドは、まさに「南米+欧州+α」の組み合わせなのだ。もう一つ、日本には悪いジンクスがある。
それは「第1戦で勝ち点を獲得できなかった3大会は決勝トーナメント進出を逃している」。それだけにコロンビア戦でガタッとつまずいてしまえば、その後の戦いが非常に厳しくなる。
過去4大会で決勝トーナメントに進出したチームの最低ラインは「勝ち点4」。日本はコロンビア相手に「せめて勝ち点1を奪う」ためのサッカーが必要となる。それは何か? 高い集中力と攻守のスムーズな連係など組織力でコロンビアの攻撃に耐え忍び、前半を0―0で終えて後半、相手の焦りに乗じてカウンターを仕掛ける。最低でも引き分けに持ち込んで勝ち点1をゲット。心理的に余裕を持って2戦目のセネガル戦、3戦目のポーランド戦に臨みたい。
対戦相手が決まって開催都市も決まった。