優勝の祝儀で5000万円も タニマチに頼る“ごっつぁん体質”
そんな“ごっつぁん体質”は、親方になっても抜けることはない。
「部屋の運営は、相撲協会からの補助金に頼る部分が大きい。弟子の頭数が多く、なおかつ関取が多いほど潤います。幕下以下には給料が払われない代わりに力士養成費として、1人当たり1カ月7万円が部屋に入る。稽古場と相撲部屋の維持費はそれぞれ、関取も含めて1人につき場所ごとに合計16万円です。さらに弟子が関取に昇進すると、地位に応じて養成奨励金が支給されます。場所ごとに19万~46万円。それでも足りなければ、タニマチや部屋の後援会に頼ることになります。さもなければ親方の持ち出しですからね」(前出の角界関係者)
協会の理事である貴乃花親方の年収は2000万円を超えるが、弟子は関取が3人で、幕下以下が6人。大所帯とはいいがたい。日馬富士が所属した伊勢ケ浜部屋は、日馬富士を含めて関取が6人、幕下以下が23人。その差は歴然で、貴乃花親方は金策に困っていたという話も聞こえてくる。台所事情の苦しさも一連の騒動の背景にあったか。