無所属3人は援軍にあらず 貴乃花派“勢力激減”の自業自得

公開日: 更新日:

 貴乃花親方はこれまで、弟子の貴ノ岩も含めて協会の聴取をかたくなに拒んできた。それが理事会前日の19日になって急きょ、聴取に応じると言ってきた。第三者による公正な裁きを望んでいたというが、協会の聴取に応じたからといって、警察や検察の捜査がどうにかなるものではない。

 これまで親方の中で、ただひとり拒んでいた誓約書も19日に提出。公益財団法人への移行に伴って力士の法的身分などを制定、協会と師匠が人材育成業務委託契約を結ぶことが明記されたものだ。それを、わざわざこのタイミングで提出したのは、理事としての義務や責任への追及から逃れるためだろう。

 とどめは20日の理事会で配布された言い訳と責任逃れの弁明書だ。貴乃花親方はこの中で、自分は巡業部長としての職務をまっとう、批判されるいわれはないと主張している。

 貴乃花親方の一連の変節は、このままでは理事職を失いかねないと危機感を覚えたからだ。協会は信用できない、改革のために断固闘うとの気概があれば、一貫して聴取に応じず、誓約書提出の要請を無視し続けることもできた。まして「自分は職務を果たしている」なんて弁明する必要などなかったはずだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動