身内も激怒 貴乃花親方が“功労者”親方に廃業迫った裏事情
リスク管理の表れか、それとも……。
6日付の「スポーツ報知」によると、貴乃花親方(45)はさる4日、自身の部屋付きである音羽山親方(44=元前頭光法)に「廃業するように」と迫ったという。
ことのきっかけは、貴乃花一門の阿武松部屋に所属する小野川親方(元前頭大道)が、小野川株の所有者から「返却してくれ」と要請があったこと。小野川親方にとって、現在の名跡は借株。返却しても新たな株を取得できない場合は、廃業になってしまう。そこで一門の総帥である貴乃花親方を頼ったのだろう。
頼られた貴乃花親方が、白羽の矢を立てたのが音羽山株だ。現在は貴乃花親方、あるいは2015年に急死した先代音羽山である貴ノ浪の遺族が持っているという。いずれにせよ、スポーツ報知が報じたように、音羽山株は貴乃花親方にとって「自身が権利を動かせる」名跡。音羽山親方から株を取り上げて廃業危機の小野川親方に与え、救済しようというわけだ。
現在の音羽山親方は2010年の理事選、いわゆる「貴の乱」で、立浪一門の宮城野部屋に所属しながら、一門外の貴乃花親方に票を投じた人物。貴乃花親方にとっては功労者だ。選挙後は宮城野部屋を離れ、貴乃花部屋の部屋付き親方を務めていた。そんな恩人をバッサリやった。ある親方は「2月の理事選に向けて、一門の地盤固めの意図もあるはず」と、こう話す。