身内も激怒 貴乃花親方が“功労者”親方に廃業迫った裏事情
「音羽山親方が廃業になれば、貴乃花親方の持ち票は1票減る。しかし、同じ一門の小野川親方が新たな株を取得できず、廃業に追い込まれたとしても、結局、マイナス1票です。ならば、自身の後見者的な立場である阿武松親方(元関脇益荒雄)への義理を果たした方が得策と踏んだのではないか。仮に小野川親方が体制派から株を借りるなどして助かった場合、敵の票を増やすことになる。どのみち一門で1票減るなら、せめて一門内の票を固めようという苦肉の判断だろう」
■地盤固めが精一杯
貴乃花親方の窮状に拍車をかけたのは、「裏金顧問」こと元顧問の小林慶彦氏が協会から約1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提起されたことだ。
元顧問はかつて北の湖理事長の右腕として権勢を振るい、協会の陰の実力者として知られていた。北の湖理事長が15年11月場所中に急逝すると元顧問は貴乃花親方に接近。貴乃花一派が16年の理事選で29票も獲得できたのは、元顧問の力によるところが大きかった。
別の親方が言う。