ドラ1鍬原は前半戦絶望か 巨人2年連続“調査不足”の赤っ恥
昨年のドラフト1位・吉川尚もそうだった。新人合同自主トレ中に「上半身のコンディション不良」で別メニュー調整となり、結局ほぼ1年を棒に振った。あるコーチは「球団は故障持ちなのをどこまで把握していたのか」と漏らした。同年2位・畠もドラフト後に右肘を手術。こちらは「リスクを承知で獲得した」とスカウトが胸を張っても、7月からの6勝(4敗)は、ほぼ大勢が決した後の勝ち星である。
鍬原は昨夏に右肘を痛めている。ドラフト後は2カ月間もボールを投げていなかったという。この日の守備練習では、送球をしない一塁に入った。
「育成」を掲げる鹿取GMは「発表の通り」と言葉少なだったが、近年はその根幹となるドラフトで失敗を重ねる。2年連続で調査不足を露呈した格好で、Bクラスからの浮上が至上命令の現場から、スカウトの眼力に疑問の声が上がるのも当然と言えば当然だ。