アルガルベ杯6位 高倉なでしこに「大きな曲がり角」の声
アルガルベ杯(ポルトガル)で日本女子サッカー代表「なでしこジャパン」が、7日の5位決定戦でカナダ相手に完敗を喫した。なでしこの世界ランクは9位。カナダは5位。結果は順当とはいえ、負けっぷりが良くなかった。
前半20分と後半5分の失点は、いずれも守備陣の判断ミスが発端となった。終了間際に獲得したPKはFW田中美南(日テレ)が外し、0―2で試合終了である。
「女子サッカーのランク上位国は、なでしこに対してフィジカルの強さを前面に出してハイプレスをかけ、スピードの乗ったカウンターを仕掛けてくる。2011年ドイツ女子W杯の世界女王のなでしこは、パスを細かく回しながらリズムをつくりチーム全体の連動性で世界の頂点を極めたが、同じやり方では欧州中堅国にも勝ち目が薄いことが今大会でいよいよハッキリした格好です。愚直に連動性を高めていくのか? 選手個々のスキルアップに主眼を置くのか? 高倉なでしこは、大きな曲がり角に立たされている」(元サッカーダイジェスト編集長・六川亨氏)
19年女子W杯フランス大会予選を兼ねた女子アジア杯は4月6日、ヨルダンで開幕する。残された時間は少ない……。