サイ・ヤング賞右腕を攻略 2戦連発した大谷の止まらぬ勢い
インディアンスのエースであるクルバーは昨季18勝(4敗)を挙げ、2度目のサイ・ヤング賞と最多勝に加え、最優秀防御率(2・25)を獲得したメジャーを代表する右腕だ。
直球の最速は150キロながら、抜群の制球力(昨季は与四球36)と、多彩な変化球を武器に、メジャーの強打者を手玉に取っている。各球団の主砲相手にめっぽう強くエンゼルスの主砲プホルスを13打数無安打、トラウトを13打数2安打、首位打者3度のアストロズ・アルトゥーベを18打数4安打。大谷と同じ左の強打者も苦にせず、昨季ア・リーグ3位の41本塁打をマークしたレンジャーズ・ギャロを4打数無安打と完璧に封じ込めた。
並み居るメジャーの強打者をきりきり舞いさせている好投手を初めての対戦であっさりと攻略。大谷の勢いはしばらく止まりそうにない。
なお、大谷は8日(同9日)のアスレチックス戦(アナハイム)に、メジャー2試合目の登板予定。
▽大谷の話
「走者が二塁にいたし、ヒットでいいとコンパクトにいったつもりだったので、何とかフェンスを越えてくれてよかった。(クルバーは)やっぱりレベルの高い投手と感じた。僕の打席の(本塁打した)あの球は、たまたまの投げミスだったと思う。そこをしっかり打てたのはラッキーだった」