巨人打線を手玉に 中日ガルシア“見た目と中身”のギャップ
見た目は派手だ。金髪のモヒカンヘア。眼光鋭く、口ひげをたくわえた顔には迫力がある。
4日の巨人戦に先発し、初登板初勝利を挙げた中日のオネルキ・ガルシア(28)。6回2安打1失点の好投で開幕4連敗のチームに初白星をもたらした新外国人左腕は試合後、怪しげな風体とは裏腹な穏やかな口調で感謝の言葉を口にした。
「全身全霊をかけて投げました。先頭打者をアウトに取ることだけを考えた。何よりファンの皆さまの声援が力になった」
■関係者は「ナイスガイ」と評価
前日の試合で18安打10得点と爆発した好調巨人打線を五回までノーヒット。5四球の荒れ球も功を奏し、7三振と手玉に取った。森監督は「四球が多かったけど、自分のボールは生かしていた。初対戦で巨人打線も取り損なってくれたんだろ」と独特の表現で評価。チーム関係者がこう言う。
「キューバからの亡命選手で、メジャーでは実績を残せなかった(通算5試合で防御率13・50)。国際渉外担当のデニー(友利)さんとキューバから中日に戻ってきたリナレス巡回コーチのお墨付きがあったとはいえ、ラテン系であの風貌でしょ。当初は性格は大丈夫か、戦力になるのか、実は心配する声もあったんです。でも、案に相違して真面目。沖縄での春季キャンプを打ち上げた翌日に、ナゴヤ球場に練習をしに来たくらい。穏やかなナイスガイです」