加地亮<1>僕の知っている西野朗監督について話そう
ハリルホジッチ監督解任と西野朗・新監督就任の報は、日本代表OBにも衝撃を与えた。2006年ドイツW杯戦士でG大阪時代、西野監督の教え子だった加地亮も、大きな驚きを覚えたひとりである。「西野さんはチームのバランスを取れる監督。選手のモチベーションを上げるのもうまい。短期間でも積極的にコミュニケーションを取り、チームを変えてくれると思う」と手腕に期待する。
国際Aマッチ出場64試合(2得点)という偉大な実績を残した元代表右SBは、J2岡山に在籍した17年限りで現役を引退した。その後は、一人のサポーターとして代表を見続けているが、ハリル体制で結果が出ないことを心配していた。
「3月のマリ、ウクライナとの2連戦(リエージュ)は、選手全員のやろうとしていることが一致していないように感じられた。W杯まで時間がないし、今さらハリル監督のやり方を変える時間はないから、全員が信じて貫くしかない――と僕は考えていました」と加地はしみじみ話していた。
そんな矢先の監督交代劇。しかもG大阪時代に6年間、指導を受けた西野監督が後任である。