ハリル電撃解任のドタバタで露呈 日本サッカーの三流ぶり

公開日: 更新日:

 ロシアW杯の2カ月前にハリルホジッチ監督が電撃解任され、日本サッカー協会(JFA)技術委員会の西野朗委員長が後釜に座った。

 2016年から丸々2年間、現場から離れていた上に代表監督経験ゼロである。

 このデタラメ人事に怒り心頭のハリルが緊急来日。27日午後4時から日本記者クラブで会見を行うとアナウンスされたとき、一部のサッカー関係者が「ハリルは“前科者”だからね。そもそも日本代表監督として雇うべきではなかった」と言った。

 ハリルはパリSGを最後に現役を引退。指導者転身後は、フランスリーグのリールやレンヌなど中堅クラブで監督をやり、03年に古巣パリSGで采配を振った。

 04―05年シーズン途中に成績不振を理由に契約を解除されると、ハリルは「不当解雇。社会的信用が失墜。精神的苦痛も味わった。契約期間中の年俸に慰謝料を含めて10億円を支払え」と06年に裁判を起こした。前出の関係者が続ける。

「最高裁まで争われて10年にハリルの敗訴が決まったが、この事件を契機にフランス国内でのハリルの評判は地に落ち、パリSG以降はトルコやサウジアラビア、クロアチアやアルジェリアで監督を続けたが、フランスからの監督のオファーは完全に途絶えた。当たり前です。カネの亡者で訴訟を仕掛けてくるようなハリルを雇うクラブは、フランスを含めた欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、ドイツ、イタリア)には皆無。15年3月に日本代表監督就任が発表された際、フランス国内には『日本サッカー協会は彼の本性を知っているのか?』と嘲笑する声があふれ返っていた」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…