ドイツ代表T・ミュラー 高い決定力はトップ下起用で生きる
ミュラーの最大のストロングポイントは? それは「予測不能のポジショニング」だ。パスを出した後でミュラーはDF網のギャップを突き、スルスルッと危険エリアに侵入するとラストパスに好反応。ボールにチョコンと触ってゴールに流し込む。
この神出鬼没的な動きがDFの予想の範疇を超えており、「いつの間にか姿を現してゴールを陥れていく男」として恐れられているのである。ミュラーの良さには「攻撃系の選手と絶妙なコンビネーションが取れる」もある。彼の動きを見逃してはいけない。
■ドイツの絶対的守護神は出番なし
スタメン11人とサブ11人との「レベル差が少ない=選手層が厚い」ことも、ドイツのW杯2連覇を主張するサッカー関係者のよりどころだが、そうはいっても絶対的守護神のGKノイアーのコンディション不良は、大きな不安材料となっている。
昨年9月、練習中に左足中足骨を骨折したノイアーは当初、今年1月に戦列復帰とアナウンスされていたが、3月下旬に20分程度のジョギングをスタートさせるのがやっと。トップフォームには程遠く、15日に所属クラブの全体練習に加わったとはいえ、実戦不足でロシアW杯では出番なしが妥当なところだろう。