秋吉翔太が初Vで全英切符 武器の“低弾道”ショットに高評価
【ミズノオープン 最終日】
メジャーの全英オープン予選会を兼ねた本大会を制したのは、3打差6位タイ発進の秋吉翔太(27)。最終日は最終組から2組前でプレーして5バーディー、3ボギーの70で回り通算1アンダーでホールアウト。ただひとり4日間アンダーパーをマークして、ツアー初優勝を果たした。
秋吉は全米オープンの予選会でもトップ通過しており、これで今季メジャー2大会のキップを獲得した。
「今の日本人選手の弱点がもろに出た試合だった」と現地で取材した評論家の菅野徳雄氏がこう指摘する。
「練習場で秋吉のスイングを見たらフラットなスイングで低くインサイドにクラブを振り抜いていた。会場は鹿島灘からの強い風が吹いており、本人は特に意識していないようだったが低い弾道は風に影響されずに効果的だった。
■風にもろい“高弾道至上主義”
ところが多くのプロはドライバーもアイアンも高弾道ボールで距離を稼ぐスタイルで、風が吹いた時に球を上げたらどうなるかを考えていない。ただひたすら天井にぶつけるようにヘッドをボールにたたきつけているから風の中ではもろい。距離の長いタフなコースでコンディションが悪くなるとスコアを崩すだけで、これまでのプレースタイルではまったく通用しないことがよくわかります」