くすぶる香川待望論…それでも西野監督は“本田ありき”固執
これには、スイス戦にトップ下で先発出場しながら、決定的な仕事がなにひとつできなかったMF本田が、チーム内で評価ガタ落ちだったことも無関係ではない。スイス戦の後に主将のMF長谷部が「(攻撃に)迫力、アイデア、精度を欠いて手詰まり感があった。これからは攻撃面を改善しないといけない」と悲壮感を漂わせていたが、チームの大黒柱のコメントだけに影響力は強い。
「でも、西野監督にその気はサラサラない」とは前出マスコミ関係者だ。
「指揮官は<まずは本田ありき>のチームづくりしか考えておらず、ガーナ戦の3バックでもスイス戦の4バックでも、攻撃のキープレーヤーに本田を据えた。西野監督というのは一度、こうと決めたら絶対に譲らないガンコ者。どんなに本田が調子を落とそうが、どれだけ香川が絶好調をアピールしようが、西野監督は本田を切ることはない」
この日の練習後に本田は「(コロンビア戦までの10日間で)攻撃は改善できると思う。これからは自信を過信に変えていくフェーズ(段階)。脳にポジティブなことを入れることを増やし、エゴを出していきたい」と話した。