イニエスタが失意の代表引退表明…W杯後はJ1神戸に専念

公開日: 更新日:

 スペインの至宝、イニエスタ(34=神戸)が代表引退を表明した。

「これが私にとって本当に最後の代表戦だ」

 圧倒的に攻めながら、格下のロシアに敗れた。ボール支配率はスペインの74%。シュート数も25対6と一方的だった。自慢のパスワークで終始、試合を支配しながらしかし、得点はオウンゴールによる1点のみ。時に10人が自陣に引くロシアの徹底した堅守の前に、代名詞のポゼッションサッカーが機能しない。結果的にただボールを回しているだけに終わったチームを、地元大手紙「マルカ」は“ポゼッションは地獄だった”と報じるほどだった。

 イニエスタは後半22分から途中出場。流れを変えられなかった。4度目のW杯にして、自らが牽引してきたポゼッションサッカーの限界を突きつけられ、代表からの引退を決意。寂しげな表情を浮かべ、「私のキャリアで間違いなく最も悲しい日。自分にとってのスペイン代表は終わった。夢に見た終わり方ではないが、フットボールと人生はこういうものだよ」と言葉を続けた。

 1次リーグで敗退した前回王者のドイツに続き、前々回覇者まで姿を消す波乱。世界のサッカーフリークにとっては残念な結果だが、代表引退でイニエスタがJリーグでのプレーに集中できるなら、日本のファンにとっては悪いことではないのかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…