イングランドFWケーンは中堅クラブに忠誠誓う“300億円男”

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 イングランドが日本時間4日、決勝トーナメント1回戦最後の試合に登場。コロンビアとのPK戦を4―3で制し、3大会ぶりのベスト8に進出した。

 0―0で迎えた後半12分、イングランドFWケーン(24=トットナム)が自ら倒されて得たPKを決めた。今大会単独トップの6点目。そのうちPKは3点目となった。

 前評判の低かったイングランドを8強に導いた立役者のケーンは、英プレミアリーグで2015―16シーズンから2季連続得点王。クラブと24年までの契約延長が発表されたばかりだが、争奪戦は激しかった。

 移籍マーケットによる市場価値は、ブラジルのFWネイマール(26=パリサンジェルマン)、イングランド代表でトットナムの同僚でもあるMFアリ(22)に次ぐ3位とされる。国内のマンチェスターU、マンチェスターC、チェルシーといったビッグクラブはもちろん、獲得に熱心だったのは、銀河系軍団のRマドリード(スペイン)だ。

「レアルのジダン前監督がケーンを『完璧な選手』と絶賛して惚れ込み、ペレス会長がGOサインを出して獲得に動いたが、実現しなかった。本人はトットナムの下部組織で育ち、とにかくトットナムの熱狂的なファン。だから移籍を希望せず、残留を強く望んでいる。ただ、トットナムは優良であっても中堅クラブ。結果を出せばビッグクラブに引き抜かれるケースが多いのに、恐るべき忠誠心です。契約が延長されたため、レアルがどうしても引き抜きたければ、違約金を含め、300億円以上が必要とも報じられている。それでもレアルは、FWベイル(28=ウェールズ代表)を放出して獲得にいくのではとみられています」(英サッカー関係者)

 イングランドは7日の準々決勝でスウェーデンと対戦する。得点王に輝けば、市場価値はさらに天文学的な金額に跳ね上がりそうだ。

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