お呼びでないマラドーナ氏…W杯観戦も奇行のオンパレード
本人が望んでも……という話ではある。
元アルゼンチン代表で世界的英雄のディエゴ・マラドーナ氏(57)が、ベネズエラのテレビ局の番組で「報酬はなくていい。見返りも求めない。神がベンチに戻してくれることを望んでいる」と発言。母国の代表監督復帰に意欲を見せた。
が、希代の天才選手にして伝説のスキャンダル男。観戦に訪れていたこのロシアW杯でも、奇行のオンパレードだった。スタンドから身を乗り出して関係者に押しとどめられたり、禁煙席で葉巻を吸ったり、ピッチに向かって両手の中指を立てて批判されたり。元イングランド代表FWのリネカーに「物笑いの種」と苦言を呈されている。母国が1次リーグ突破を決めたナイジェリア戦では、興奮のあまり貧血でダウンし、医務室に運ばれる一幕もあった。
マラドーナ氏は2010年南アW杯でアルゼンチン代表を率いて8強進出の実績があるとはいえ、その直後に協会と対立して解任されている。協会は、決勝トーナメント1回戦でフランスに敗れたアルゼンチン代表の再建を静かに見守って欲しいという心境だろう。