著者のコラム一覧
鈴木良平サッカー解説者

1949年6月12日生まれ。東京都世田谷区出身。東海大卒業後の73年、ドイツの名門ボルシアMGにコーチ留学。名将バイスバイラーの薫陶を受け、最上級ライセンスのS級ライセンスを日本人として初取得。84-85年シーズンのドイツ1部ビーレフェルトのヘッドコーチ兼ユース監督。なでしこジャパン初代専任監督。98年福岡ヘッドコーチ。

アルゼンチン代表メッシ マラドーナのように…がVへの近道

公開日: 更新日:

 世界中のサッカーファンは知っている。アルゼンチン代表FWのメッシが当代随一のプレーヤーでありながら、2005年に代表に招集されてから世界王者どころか、南米王者のタイトルも手にしていないことを――。

 30歳で自身4回目のW杯の開幕を迎えるが、プレー自体に衰えは見られない。技術レベルの高さは言うまでもない。繊細なタッチのトラップでボールを受けると緩急を織り交ぜたドリブルを仕掛けていく。その鋭い突破力は、世界最高峰と言っても差し支えない。

 独り善がりで「フィニッシュまで持ち込まないと気が済まない」タイプではない。素早いパス交換から相手DF網のギャップに侵入し、独特のタイミングでシュートを放つ。GKは反応もできずに呆然とボールを見送るシーンこそが、メッシの凄さを物語っている。

 しかし、所属するバルセロナでのメッシと母国の代表ユニホームを身にまとったメッシは「まるで別人」である。代表にはバルセロナほど「プレーの波長が合う選手がいない」と言ってしまえばそれまでだが、メッシ自身が「何とかしないといけない!」と思いつめるほどに連係の悪化につながっている。1986年W杯メキシコ大会は、天才・マラドーナがアルゼンチンに優勝をもたらした。メッシが独善的にプレーして“マラドーナとして振る舞う”ことが、もしかしたら優勝の早道かもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い