“過去の人”評価が一転…西野監督にJリーグからラブコール
帰国した日本代表を約800人のサポーターが到着ロビーで出迎えた。出国時の約5倍。西野監督が先頭で姿を現すと、一斉にカメラのフラッシュがたかれ、ひときわ大きな歓声があがった。
「西野さんにJリーグの複数クラブが監督就任オファーを出すという話があります。今ロシアW杯の“1勝1分け2敗で16強進出”という結果は評価の分かれるところですが、間違いないのは西野人気が全国区になったこと。あるテレビ局の“支持率調査”では、96%が西野続投を支持と出るほどですからね。2014年に出版した著書も初版7000部が、このW杯で増刷を重ねて計2万5000部になったそう。経営の苦しいクラブにしてみれば、人気だけでも魅力的な存在です」(サッカー記者)
柏、G大阪などで指揮を執った西野監督は、計17年間の監督生活で通算270勝(91分け164敗)。Jリーグの最多勝利記録を持っている。だが、G大阪監督を9シーズンで退任して以降は、神戸監督をわずか6カ月で解任。名古屋でも結果を残せずに、2年でクラブを去った。
「Jリーグでは“終わった人”“過去の人”との評価が定着してしまいましたが、これで息を吹き返すんじゃないか。続投濃厚といわれながら、田嶋サッカー協会会長にハシゴを外される格好で日本代表監督を退任。Jリーグでは今、その田嶋会長との権力争いに敗れてスポイルされた、原(博実)前専務理事が副理事長として権勢を振るっている。敵の敵は味方じゃありませんが、原副理事長がJリーグとして西野さんに救いの手を差し伸べるんじゃないかとみています」(同)
捨てる神あれば拾う神あり。