急造ペアでアジア銀 乾・吉田は“井村罵声”に耐えられるか
急造ペアが、いきなり結果を残した。
昨28日のアーティスティックスイミング(AS=旧シンクロナイズドスイミング)のフリールーティン(FR)で日本の乾友紀子(27)、吉田萌(23)組が92.1000点の2位。テクニカルルーティン(TR)との合計182.3363点で銀メダルを獲得した。合計186.5101点で優勝した中国双子ペアに4点差を付けられたとはいえ、ペア結成後初の国際大会で表彰台に立った。
昨季まで乾とペアを組んでいた中牧佳南(26)が、今年6月に突然、引退を表明。チームのメンバーだった吉田がデュエットに抜擢されて、突貫工事で今大会に間に合わせた。
日頃は選手に手厳しいAS日本代表の井村雅代ヘッドコーチ(HC)は、結成わずか2カ月の急造ペアを「今の彼女たちには、かなりいい演技をしたと思う。よく泳いだ」と、珍しく褒めちぎった。
■容赦ない罵声に離脱者続出
20年東京五輪の水泳競技では競泳と並んでメダル有力種目に位置付けられるAS。デュエット、チームとも2大会連続表彰台は選手の忍耐力がカギを握りそうだ。