相撲協会“裏金顧問”敗訴 採用辞令「偽造」で露呈した本性
私利私欲でウソをつくし、ないものをあるとでっち上げもする。要するに欲得ずくと、改めて証明されたのが日本相撲協会の元顧問である小林慶彦氏だ。
同氏が不当に解雇されたと主張、協会に地位確認を求めた訴訟で、東京地裁は28日、請求を棄却した。「労働契約が締結された事実を認めるに足りる的確な証拠はない」とは阿部雅彦裁判長だ。
小林氏は2015年11月の相撲協会理事会で雇用されることが決まり、採用辞令も交付されたと主張したものの、認められなかったばかりか、辞令は同氏もしくはその指図を受けたものが「偽造したものと推認される」というのだ。
裁判でウソに捏造という極めて悪質な行為が露見したことで、これまでの数々の「疑惑」もれっきとした「悪事」の可能性が出てきたのではないか。
裁判で協会側は、国技館の改修工事にあたって小林氏が代表を務める会社に、中電工から8000万円が振り込まれたと主張。それに対して小林氏は「ええと、その、わかりません」「あー、いま、調査しているところです」などと、しどろもどろで証言していた。