相撲協会“裏金顧問”敗訴 採用辞令「偽造」で露呈した本性
■相撲協会は「妥当な判決」
小林氏はパチンコメーカーとの契約を巡って仲介業者から裏金を受け取ったことに関しても、返したと話している。
採用辞令を偽造までして自らの正当性を主張する人が、分からないとか、返したと言ったところで、信用しろというのが無理な話だ。
小林氏は北の湖前理事長(元横綱)の懐刀として、協会内部でやりたい放題だった。北の湖理事長が亡くなると、今度は八角理事長に取り入ろうとして失敗。すると今度は貴乃花親方とタッグを組んで現体制をひっくり返そうともくろんだ。昨年の日馬富士暴行事件をきっかけに執行部に刃を向けた貴乃花親方を、水面下で援護していたのがこの小林氏といわれる。
相撲協会広報部は裁判の結果を受け、「非常に妥当な判決。引き続き元顧問による多額の裏金受領などについて別件訴訟で責任を追及していく」とコメントした。
すでに「一兵卒」に転落した貴乃花親方の同志もまた、奈落の底へまっしぐらという雲行きになってきた。