著者のコラム一覧
小野俊哉ノンフィクション作家

1961年岡山出身。スポーツ・アクセス㈲取締役社長。早大理工学部卒、味の素、住友金属工業を経て、03年同社設立。プロ野球、メジャーリーグの記録を分析、評論し各メディアやメジャー球団に情報を提供している。

“二刀流”がアダ?エンゼルス大谷翔平「ア新人王」への障害

公開日: 更新日:

 アンドゥハーはア・リーグ三塁手としては2位の164安打を放ち、大谷は約半分の89安打。先発をこなす二刀流ゆえ、野手では全試合に出場することが出来ない「盲点」がそこにある。10試合に先発し4勝した大谷の投手としての評価はどうなるのかを問いたいところだが、アンドゥハーも130試合をレギュラーとして三塁守備をこなしているため、互角とみている。

■25本塁打、長打65本以上は全員選出

 もし、大谷が20先発以上を投げ10勝前後していたなら出色。6月の肘の故障以降、1回しか登板していない点が投票のネックになるだろう。

 ちなみに、メジャー公式サイトの調査によれば、1940年以降、25本塁打、長打65本以上の新人は過去16選手が全員新人王に選出されている。アンドゥハーは二塁打43本など長打安打が71本。その点では新人王に最も近いといえる。

 しかし、大谷の活躍は色あせない。9月は指名打者として3~5番に座り、チームの顔として試合に出場して9月の月間打率は.303。7本塁打はア・リーグ5位タイ。肘の故障に腐ることなく、打者一本でも屈指の能力を証明している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…