礼を失した退職劇 貴乃花親方“唯我独尊”のメンタリティー

公開日: 更新日:

 それはすなわち「平成の大横綱」は協会内のだれよりもエラい、自分はナンバーワンだとの自負があるからではないか。

 その貴乃花親方が「オヤジ」と呼んでペコペコしたのは「故・北の湖前理事長に対してだけだった」と周囲はみる。

 だが、それも北の湖前理事長が貴乃花親方を重用、ゆくゆくは理事長の器だと引き立てたからに他ならない。「貴乃花にとって北の湖さんは、自分が一番だと認めてくれる存在、自分の味方だから利用していただけさ」とは、あるベテラン親方だ。

■何をやっても許される

 そんな貴乃花親方の性格というか、人間性は幼少期から育まれた。

 父親の元大関貴ノ花は、土俵の鬼といわれた元横綱初代若乃花の弟。毛並みの良さに加え、均整の取れた体つきや甘いマスクから「角界のプリンス」と呼ばれ、バツグンの人気を誇った。そんな父親をもつだけに「ガキのころからマスコミにはヨイショされるし、オレ様になる下地はあった」と、さるベテラン親方がこう続ける。

「何をやっても許されると思ってたんだろう。父親の二子山部屋で力士が昼寝してる最中、あろうことか力士目掛けて上からツバを垂らしたというんだな。それがお手伝いさんなのか女中さんなのか力士なのか家族なのかは定かじゃないが、自分で靴下をはかず、はかせてもらっていたと聞いたこともある」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース