著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

【アジア杯直前寄稿】DF冨安健洋 吉田麻也の背中を追って

公開日: 更新日:

 高3で福岡のトップに昇格。日本代表を率いる森保監督とともに“ドーハの悲劇”を味わった井原正巳監督(現柏コーチ)から英才教育を受け、18歳からレギュラーとして起用された。17年の年末にベルギーに移籍。「1年間で市場価値が17倍の7億5000万円超になった」と現地メディアに報じられたが、10代中頃は挫折も少なくなかった。

 その筆頭が、14年U―16アジア選手権(タイ)だった。世界切符のかかった準々決勝・韓国戦で相手主力FWにブッチ切られ、完敗したのだ。

「タケは、悔しさを忘れないために試合で着ていたユニホームを実家に飾っています」と少年時代を過ごした三筑キッカーズの恩師である次山光博コーチは言う。

 さらに17年U―20W杯では、ラウンド16のベネズエラ戦を自らのミスで落とした。その屈辱も糧にして18年、A代表デビューを果たした。

 8年前にカタールで行われたアジア杯では、同じようにルーキーだった吉田がレギュラーとして奮闘。日本はタイトルを獲得し、吉田自身も守備陣のリーダーとして飛躍を遂げた。今の冨安の姿は偉大な先輩に重なる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭