高額契約金でJ.ローズを獲得した「本間ゴルフ」の勝算
そして米国ホンマのアドバイザーに元テーラーメイドCEOのマーク・キング氏が就任したことも、ローズを引き抜くための前工作だったという関係者もいる。本間ゴルフが世界トップクラスのプロと契約するために、ずっと下交渉を続けたことがうかがえる。
ホンマブランドは日本や韓国、中国など東アジア地域では知名度があるが、米国や欧州ではよく知られていない。
米国ウェブサイトでは「ホンマ」の発音が浸透しておらず、日本語でよく知られる「ホンダ」と混同するように発音されていたことでも、知名度の低さを物語っている。
ローズとの契約は本間ゴルフの親会社「Honma Golf Limited」(香港証券取引所上場)であり、昨年の売り上げ263億円、利益39億円。その事業規模でローズとの高額契約金は負担が大きいが、ローズの知名度を生かして、欧米事業の展開をもくろんでいるのかもしれない。
(ゴルフライター・嶋崎平人)