オリ田嶋353日ぶり白星 “絶望のトンネル”から復活するまで
2017年のドラ1左腕が帰ってきた。
5日のDeNA戦でオリックス2年目の田嶋大樹(22)が約1年ぶりに登板。六回途中を4安打無失点に抑えて、353日ぶりの白星を手にした。チームの連敗を5で止める好投に、「貢献できてよかった。この1年間、いろいろな方に支えてもらい、感謝の気持ちしかありません」と感慨深げに話した。
前半戦だけで6勝(3敗)を挙げ、新人王の大本命といわれたルーキーイヤーが暗転したのは、昨年の6月下旬だった。左ヒジに強い張りを感じて登録抹消。当初は後半戦からの復帰を目指したが、いつまで経っても痛みが取れない。結局、二軍でも実戦復帰を果たせず、そのままシーズンを棒に振った。
「いままで積み重ねてきたものが一気に崩れたような気がした。長いトンネルに入ったような感じで、まったく先が見えなくなった」
そう語るほど、深刻な状態だった。
肘痛は一進一退。今年2月のキャンプで捕手を立たせた投球練習を再開するまでに、実に半年もの月日を要した。