最速1億円の鈴木愛もかすむ 畑岡奈紗“公約”実現のプロ根性
まさに有言実行だ。
畑岡奈紗(19)は先週の米女子ツアー「アーカンソー選手権」で、初優勝を果たした。日本勢の優勝は10人目だが、19歳5カ月は最年少。通算21アンダーも大会記録だった。畑岡はプロ転向を発表した2016年10月に「2年以内に米ツアー優勝、5年以内にメジャー優勝したい」と語り、1つ目の目標を達成した。今週の全米女子プロ選手権「KPMG女子PGA選手権」(米・イリノイ州ケンパーレイクスGC)で、2つ目の“公約”実現に挑む。
■鈴木愛は今週の全米女子プロ欠場
その大会に出場権(世界ランク30位以内)を持ちながら欠場するのが鈴木愛(24)だ。今季は海外のメジャーに2回出場し、ANAインスピーレーション最下位(76位)、全米女子オープンは2年連続の予選落ち。不甲斐ない成績のせいもあるのか、「(海外試合から)帰国したときの疲労度がかなりある」と言い、今週の米国遠征は辞退した。今季の鈴木は国内ではめっぽう強い。4月のKTT杯バンテリン女子の20位タイ以外は、優勝4回、2位3回、3位3回。昨年は国内29試合で約1億4012万円を稼ぎ出した賞金女王は今年、国内11試合目ですでに獲得賞金が1億円を突破(1億595万5000円)。これは16年のイ・ボミの14試合目を抜いて史上最速。15年のイ・ボミが手にした史上最高額の約2億3049万円を抜く勢いだ。旬の女子プロの海外メジャー3戦目の戦いを楽しみにしていたファンは多いはずだ。