著者のコラム一覧
佐々木裕介フットボールツーリズム アドバイザー

1977年生まれ、東京都世田谷区出身。旅行事業を営みながらフリーランスライターとしてアジアのフットボールシーンを中心に執筆活動を行う。「フットボール求道人」を自称。

やっぱりフィニッシュの精度は日本サッカーの永遠の課題

公開日: 更新日:

 それは日頃慣れ親しんでいる、なでしこのスタイルを批判しているのではない。また男子サッカーと照らし合わすものでもない。見慣れたものを基準とした比較は、危険な意味を持つ場合もあるだろうと。

 しかし個人的偏好ではあるが、世界の強豪国となでしこジャパンとを照らし合せて観た時、どこか後者に満足出来ない自分がいる。

 フィニッシュだ。

 前者はそこに至るディテールが雑でもフィニッシュの精度が高い。なでしこジャパンはフィニッシュに至るまでは美しいアートを描くが、とにかくフィニッシュが物足りないのだ。それは日本サッカー永遠の課題なのだが……。

■パリジャンよ、ガラスのクラッキに何を馳せる

 最後にパリでの小ネタをひとつ。試合が行われた箱(スタジアム)はパルク・デ・プランス。パリ・サンジェルマンのホームだ。

 最寄り駅前のマクドナルドには堂々と<PSG公式店舗>とバナーが張られていた。街ゆく人の中には胸に中東系航空会社のロゴがプリントされた紺赤シャツを着るファンの姿も多く目にしたのだが、背中の番号は殆どが10番だったことに不思議な感覚を憶えた。

 あれだけ世間をへっ散らかし、パリを離れたい想いを隠さないネイマール。それでもファンにとってのアイコンは<彼>。ファンは私の知らない“ダイバール”の何かを知っているのかも知れないーー。そう疑うしかなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出