阪神藤浪トラウマ消えず“昇格試験”ヤクルト二軍戦で大乱調
「立て直すというなら、ちゃんとやってやらないと……」
「ウチなら10勝できるはずなんだけど……」
阪神の藤浪晋太郎(25)について、ネット裏ではこんな声が聞かれた。
6日のヤクルトとの二軍戦(戸田)、一軍昇格をかけたマウンドで悪癖が顔を出した。
二回、右打者の塩見への148キロ直球を左肩付近へぶつけると、四回には先頭の浜田から3連続四球。6回を投げて3安打6四死球3失点の乱調で、一軍昇格は先送りになりそうだ。ある球団の編成担当が言う。
「『トラウマ』が消えないのだろう。藤浪が精神的に大きなダメージを受けたのは、2016年に当時の首脳陣から『161球』の懲罰投球を科され、17年4月のヤクルト戦で畠山に頭部死球を与えるなど、9四死球の大乱調になったこと。6日の試合には、ともに二軍にいる畠山や、乱闘時に大立ち回りを演じたバレンティンは出場しなかったが、塩見にぶつけてから、腕が振れなくなった。ここ数試合は好投していたとはいえ、状態が悪い時に修正できないのは相変わらず。昨年から大きな変化は見られない」