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田口光久サッカー解説者

1955年2月14日生まれ。秋田県出身。秋田商高から三菱(現浦和)入り。76年に日本代表入りを果たし、日本代表Aマッチ59試合に出場。B、Cマッチを含めると161試合で代表守護神として活躍した。現役を引退する84年まで代表主将を務め、引退後は秋田経法大付属高、青森山田高、遊学館高、国際学院高サッカー部監督を歴任した。

計6試合で1失点 ブラジルのコパ優勝を支えた守備陣の奮闘

公開日: 更新日:

 南米王者決定戦のコパ・アメリカが終わった。地元ブラジルが決勝でペルーを3―1で下し、王国の意地を見せてくれた。優勝の立役者は誰だろう? エースFWネイマール抜きだったが、攻撃陣は決勝で1ゴール、1アシストのFWジェズスを筆頭に奮闘した。が、それよりも計6試合で1失点の守備陣を称えたい。

 2―1で迎えたペルー戦の後半25分。調子が良過ぎて図に乗ってしまったのか、ジェズスが不用意なファウルを犯してしまい、2枚目のイエローカードで退場処分である。

 ペルーの猛攻をGKアリソン、DFチアゴ・シウバたちが必死の形相ではね返す。同点に追い付かれてタイムアップとなると延長の30分間、もちろんブラジルは10人で戦うことになる。絶対に逃げ切る! と目を三角にして守り倒したブラジル守備陣こそが、12年ぶり9回目の南米王者を手繰り寄せたと言っていい。

 ゴールマウスを守った守護神アリソンは、ビッグセーブを連発したわけではないが、適切なポジショニングを取りながらシュートに対峙。至近距離からのシュートにも機敏に反応していたし、空中戦でも安定したキャッチングを披露。準決勝のアルゼンチン戦でもそうだったが、守備陣との信頼関係を感じさせるプレーには好感が持てた。

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