コパと女子W杯の決勝で見えた 日本サッカーに足りないもの
南米選手権(コパ・アメリカ)決勝はホスト国のブラジルがペルーを3―1で下し、12年ぶり9回目の南米チャンピオンの座についた。
エースFWネイマール抜きのブラジル。どうしても選手の小粒感は否めないが、攻守ともにペルーを圧倒。前半15分の先制点をアシストし、アディショナルタイムに貴重な追加点を奪ったFWジェズスが後半25分、2枚目のイエローカードを提示されて退場処分となったが、それでもペルーに試合をひっくり返す力はなく、ブラジルが順当に勝利を収めた。
「コパの決勝戦で日本サッカーに必要なものが分かりました」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が続ける。
「ペルーは力負けでしたが、ずる賢い試合運びが印象的でした。ブラジルの選手にわざと体をぶつけたり、反則スレスレで突破を阻止するシーンが目立ちました。W杯など国際大会を勝ち上がるには、ずる賢いプレーが必要となります。日本も身に付けるべきでしょう」
女子W杯フランス大会の決勝は、世界ランク1位のアメリカが同8位のオランダを予想通りに打ち負かし、最多記録を更新する4回目の世界王者に輝いた。