計6試合で1失点 ブラジルのコパ優勝を支えた守備陣の奮闘
ブラジルサッカーを語る際、どうしてもペレやジーコ、ロナウドにロナウジーニョといった攻撃系のタレントがもてはやされ、どんなに活躍しても「GKのおかげで優勝した」と高評価を受けづらい傾向にあると思う。
ホスト国として優勝が至上命令だったブラジルの守護神として、プレッシャーは並大抵のものではなかったはず。声を大にして功績を称えたい。
コパの決勝がキックオフされる3時間前。フランスで開催されていた女子W杯の決勝の決着がついた。
世界ランク1位のアメリカが、8位のオランダ相手に2―0と地力の違いを見せつけ、4回目の世界女王に輝いた。
この試合で目を引いたのは獅子奮迅の働きを見せたオランダのGKファン・フェーネンダールである。アメリカのパワフルな波状攻撃にひるむことなく、強烈なミドルシュート、至近距離からのワザありシュートなどを体全体をフルに使ってセービング。彼女の好パフォーマンスに感嘆しながら、女子GKの進化を思い知らされた。