W杯2次予選は格下と 指揮官の仕事は若手テストと世代交代
2022年W杯カタール大会アジア2次予選で日本代表の対戦相手は、レベル差の大きな格下ばかり。
もっとも、敵はピッチ外にあり。9月のミャンマーとのアウェー戦は高温多湿が、来年3月のモンゴルとのアウェー戦は氷点下の気温が、11月のキルギスとのアウェー戦は降雪が、森保日本代表の前に立ちはだかる。しかし――。前回ロシア大会の2次予選も、日本代表は通算7勝1分けと危なげなかった。今回も無敗突破の可能性大である。
そこで森保監督は、W杯2次予選で何を目標にして戦うべきなのか? 「まずは2020年7月に開幕する東京五輪を念頭に置き、23歳以下の若手をテストしたい」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏が言う。
「コパ・アメリカ(南米選手権)のウルグアイ戦2ゴールで名前を売ったMF三好(22)ら東京五輪に向けて有望株をテストする――ことが可能なレベルの相手に恵まれたわけですから積極的にプレーさせるべきでしょう。さらに言うならば、五輪の先の2022年のカタールW杯を見据えてコパ招集組の広島GK大迫(19)、イタリアDF冨安(20)、レアルMのMF久保(18)、バルセロナのMF安部(20)のスペイン勢に法政大のFW上田(20)といった若手もどんどん使い、公式戦を通して世代交代を促していくことにもトライしてほしいと思います」
勝負はゲタを履くまで分からないし、サッカーは番狂わせが起こり得るボールゲームでもある。しかし、仮に2、3試合ドローに終わったとしても、日本の2次予選突破は間違いないと言っていい。若手を積極果敢に起用すべき――。