タイA代表兼五輪代表の監督に 西野朗氏就任の舞台裏と今後

公開日: 更新日:

 西野朗新監督就任が発表される数日前、バンコクでビタヤ氏に話を聞く機会があったのだが、興味深いことを言っていたことを思い出した。

「日本人と韓国人の指導者は、似ていると思うんです。サッカーは細かなところが凄く大事。彼らはそれを詰めた指導ができる」(ビタヤ氏)

 彼の口から発された<韓国人>というキーワードにあえて注目したい。

 今回のタイ代表監督選考には、西野氏と並んでシン・テリョン氏(前韓国代表監督)、ファン・ソンホン氏(前FCソウル監督)らコリアン・レジェンドの名前もリストインされていた――という話を耳にしていた。

 実はここに昨今、絶対的強さを示せていないタイサッカーのつらい事情が見え隠れするのだ。

 18年末に行われたAFFスズキカップ(東南アジアの覇者を決する大会)の準決勝で格下マレーシア代表に屈し、大会3連覇は夢と消えた。

 名誉挽回と臨んだ今年1月のAFCアジアカップでは、ASEAN諸国最高位を得られずにベスト16で敗退。さらに3月には東京五輪出場権が懸かるU―23アジア選手権1次予選のグループステージで期待された若手世代が歴史的大敗(ベトナム代表に0―4)を喫してしまう始末である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末