M2巨人が来季へ“補強”第1弾 ヤクルト石井打撃コーチ招聘案
「安打なしでいかに得点するか」とナインに進塁打などの献身性を徹底。多くの打撃改革を行い、15年は不振にあえいだ丸(現巨人)や菊池涼を復活させ、鈴木誠也や西川ら現在の主力に打撃のイロハを仕込んだ。
効果は絶大だった。16年はチーム打率・272、684得点、1338安打、153本塁打、649打点、長打率・421、出塁率・343と各部門を軒並みリーグトップに押し上げた。得点圏打率も・264(リーグ2位)と前年からの大幅な上乗せに成功。16、17年のリーグ連覇の立役者となった。
18年からは2年間、ヤクルトで一軍打撃コーチを務め、高卒2年目の村上を指導。20日現在、35本塁打(同3位)、95打点(同2位)の大ブレークに一役買った。が、今季最下位に沈むヤクルトは小川監督、同級生の宮本ヘッドコーチの引責辞任が決まっており、「家庭の事情」で広島を退団した際に拾ってくれた現指揮官とともに、今季限りでヤクルトのユニホームを脱ぐことが濃厚となっている。
そこで巨人である。
「広島時代の功績を高く評価している巨人は、実はヤクルトに移籍した2年前にも声をかけている。この時はヤクルトが一足早く、入団は実現しませんでしたが、球団にとっては2年越しの恋人。原監督の評価も高く、石井がヤクルトを退団することになれば、すぐにでもアタックし、一軍の打撃部門を任せるとの声も上がっています」(球界関係者)
リーグ優勝を果たそうが、巨人の来季に向けたあくなき補強は、もう始まっている。