腰痛で3度目抹消…“勤続疲労”G菅野の不安はむしろ精神面
■「先発は難しい」
「昨年までのいいときと比べて、ストレートの球速は平均で3~4キロ落ちています。球のキレも悪い。顕著なのが生命線のスライダーです。腰痛の影響なのか、体に粘りがないから、左肩の開きが早い。左肩の開きが早いと、腕が横振りになってスライダーのキレが悪くなる。いいときのスライダーは打者の手元まできて鋭く曲がるのに、今年はかなりマウンド寄りで曲がっている。なので打者は見極めやすい。打たれるわけですよ」
16日に登録を抹消された巨人のエース・菅野智之(29)に関してこう言うのはア・リーグのあるスカウト。「ダル(現カブス)もタナカ(現ヤンキース)も日本では敵なしのピッチングをしていたのに、それでもメジャーではつまずいた。今年は2回ほど生で見ましたけど、昨年までのようなスゴみがまったく感じられない。今年の菅野ではメジャーで先発としてやっていくのは難しい」と言うのだ。
■1年5億円前後
菅野は17日現在、22試合に先発して11勝6敗、防御率3・89。被本塁打20は自己ワーストだ。メジャー志向を公言する菅野が仮に今オフ、海を渡るとしたらいくらぐらいの値段が付くのか。