池ポチャ渋野 強風下のゴルフを覚えないと世界で戦えない
【スウィンギングスカートLPGA台湾選手権】第2日
米ツアー挑戦2戦目の渋野日向子(20)。
8位タイ発進の2日目は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74と崩れて通算1アンダー34位に後退。首位キープのハー・ミジョン(29=韓国)とは11打も差が開いてしまった。
痛かったのは15番パー4のダブルボギーだ。左サイドから強風が吹き、ティーショットは大きく右に流されてボールはカート道の上。救済は右サイドの急斜面になるため、そのままカート道から2打目を打ったが、今度は左サイドの池につかまるトラブルに見舞われた。
「メジャーに勝ったとはいえ、渋野はまだまだ海外での経験が足りない。今年の全英女子オープン会場は海沿いの強い風が吹くリンクスではなく、林間コースで風も穏やかだった。しかし、今大会会場は台北市内から車で40、50分と、台湾の中でも特に風の強い地域で知られます。15番では風が弱まるのを待ってティーショットを打ちましたが、それでも“あそこまで曲がるとは思わなかった”と驚いていました。すでに米ツアーはメジャーを中心にスポット参戦を表明しており、来年も国内ツアーが主戦場になる。だがタフな海外でもまれて経験を積まないと、技の引き出しはいつまでたっても増やすことはできない」(ツアー記者)
風に弱いといえば、国内で圧倒的な強さを見せた尾崎将司も同じ。「風が吹くから嫌い」と資格がありながら全英オープンには出場しなかったこともある。そんな尾崎と同じ道を歩んで欲しくない。