三重苦のキルギス戦「逆に楽しい」SB長友が意気込み語った
「僕にとっては通過点です」
そんな中、やはり頼りになるのは百戦錬磨のベテラン勢。今回の森保ジャパンには川島永嗣(36歳・ストラスブールGK)、長友、吉田麻也(31歳・サウサンプトンDF)という30代トリオがいる。
とりわけ次戦で代表キャップ数122試合と歴代2位タイに並ぶ長友の鼻息は荒い。
「アジアの壁の井原さんに並べるなんて、こんな光栄なことはないですね。その上には152試合のヤット(遠藤保仁=39歳・ガンバ大阪MF)さんが君臨されているんで、そこを本気で目指していこうという野心がより一層大きくなりました。そのためにはカタールまでの3年間、毎年10試合くらいの試合をこなしてやっと、という感じ。それも僕にとっては通過点です」と、33歳の左サイドバックは飽くなき向上心を口にした。
「東京五輪を目指す」と公言して先ごろ、オランダ1部のフィテッセと契約した本田圭佑(33歳)、スペイン2部で今季3点目を挙げている岡崎慎司(33歳・ウエスカFW)という同級生二人もそうだが、彼ら「昭和世代」はガツガツ感を遠慮しないで表に出す傾向が強い。平成生まれから見れば「いつも泥臭く暑苦しい」という印象なのだろうが、1つのことにトコトンこだわれる高度な集中力が武器だ。
長友は「代表としてプレーしている姿を息子の記憶に残したい」と熱望。そのためにはどんな努力もいとわないと考えている。女優・平愛梨夫人との間に今年、次男が誕生したこともあって、意気込みはよりヒートアップしている様子だ。
その熱き思いがあれば、ビシュケクの寒さも吹き飛ばしてしまうはず。今回は改めて長友佑都の動向に注目したい。