現地“知名度ゼロ”の南野 キルギス戦は「結果にこだわる」
正門に到着するや否や手袋を落としてしまい、早速新品を物色。値切りに値切って180ソム(約200円)で首尾よく購入した。こうしたコミュニケーションが市場の醍醐味。その後、美人店員が営むナッツ売り場でアーモンドなどを買い、つまみ用のサラミとチーズとパンも手に入れた。
イスラム教徒が90%以上を占めるキルギスの女性たちは写真を撮られることを嫌う傾向が強く、なかなか笑顔を撮らせてもらえなくて苦労したが、その慎ましさがこの国ならではの魅力かもしれない。
帰りのタクシー運転手は英語堪能な若者だった。「サッカーを見に来たのか」と話しかけられたので「日本の選手で知っている人間はいるか」と逆質問。彼は「ホンダとカガワ」と即答しながら「それ以外は知らない」と言った。
前日の日本代表練習場でも「クボ(久保建英=マジョルカ)はいるのか?」と聞かれたが、どうやら今はこの3人が知名度トップ3のようだ。
「ヨシダ(吉田麻也=サウサンプトン)やサカイ(酒井宏樹=マルセイユ)を知っている」というサッカー少年も現れたが、それもかなり稀有な例。森保ジャパン三銃士と言われる中島翔哉(ポルト)・南野、堂安律(PSV)の名前を挙げる人は、残念ながら皆無。彼らがアジアを席巻するスターにのし上がるためにはより華々しい活躍が必要なようだ。