横浜FM優勝とシティ・フットボール・グループとの相関関係
Jリーグ2019年シーズンを振り返る(1)
2019年のJ1リーグは横浜F・マリノス(以下、横浜FM)が03年と04年の連覇以来、15シーズンぶり4回目の優勝を果たした。優勝4回は、鹿島の8回に次いで2位の記録だ。横浜FMの勝因は何だろうか?
まず挙げられるのが攻撃陣の破壊力だ。34試合で68点。他に総得点を60台に載せたのは神戸(61点)だけ。横浜FMの攻撃力が突出していたことを物語っている。
15点で得点王(過去最低の数字ではあるがーー)を分け合ったFW仲川輝人とFWマルコス・ジュニオールでトータル30ゴール。素晴らしい数字である。この2人に次ぐ得点ランクはFWエリキの8ゴール。さらにMF遠藤渓太が7ゴール、FWマテウスが4ゴールで続き、DFのティーラトンも3ゴールを決めている。
2位に終わったFC東京は、エースのFWディエゴ・オリベイラが14ゴールと気を吐いたが、浦和戦で負傷退場したために横浜FM戦は出場できず、得点王争いに加わることができなかった。そして得点ランク2位は日本代表にも復帰したFW永井謙佑が9ゴールで続くものの、その次となるとMF橋本拳人の3ゴールにとどまっている。